ニューLOOX Uファーストインプレッション

 ひとまず今日さらっと触った感じにはなりますが、やはりいろんな面で良くなってますね。
 まず嬉しいのがやはりキーボードです。5段から6段になってキーが増えた分、カーソルキーやDelキー、Windowsキーなど本来Fnキーと併用すべきではないキーが、カスタマイズ無しに普通に打てますので、それだけで気分が晴れます(笑)キー自体の大きさは変わってないようですが、キートップ面積を小さくしたおかげで確かに隣のキーとの干渉が少なくなっていますし、小さくなった分打鍵すべきポイントが定まりやすくなった気がします。Enterキーが大きくなったのも個人的にはありがたいです。それでも「@」や「¥」などはまだFnキーとの併用が必要です。これらをもしFnキー併用無しにしたいと思えば、今回はF1〜F6キーまでも独立したことですので、カスタマイズでそちらに逃がしてやってもいいと思います。特にファンクションキーを多用しない方はその方が使いやすいでしょう。
 液晶解像度の向上もいいですね。ドットが細かいのできめ細かい描画は液晶の質の良さとあいまってかなり美しい画面になってると思います。見づらい人は見づらいと思いますが、今回のモデルは液晶下部にワンタッチで解像度を変更できるズームボタンも装備されていますので、これをうまく使えばそんなに困ることは無いのではないのではないかと思います。通常画面と合わせて3段階の変更が可能です。液晶ユニット自体の縦横比が変わっているので、旧モデルの保護シートは使えないみたいです。私は上海問屋で販売されている5.6インチ用プライバシーシートを貼ろうと思って買っておいたのですが、シートの方が上下には短く左右に長い状態で、左右を切り詰めて貼っても上下がカバーできないのがチトショックです…orz ちなみに標準のスクリーンセイバーはかなり美しいので必見です。
 筺体は、全体的に数ミリずつ大きくなったかもしれませんが、ほとんど変わりは無いです。本体底面の厚みが増したように見えますが、富士通公式サイトにある開発者インタビューによれば、HDDの厚みを5mmから8mmに変更したことでできたものらしいです。ただ、旧モデルの方は同じ箇所にけっこう隙間が空いていましたので、そこが埋まったという感じで、実際に机の上に2台を並べてみるとキーボードの高さなどは同じです。id:rzero3さんが指摘されてるように液晶下部の切り込みの角度が今回本体と平行になったせいで、ポインティングデバイスを操作する時に画面があまり倒れていないと引っかかるというか指が入りません。それなりに画面を倒す必要がありますね。
 モデルが変わればオプションもデザイン変更されて使えないことが多いですが、新モデルに旧モデルのバッテリが流用できるのはありがたいです(もちろん自己責任で使うものですが)。前面コネクタに装着するCRTアダプタも同じものを使っていますし、本体にチカラを注いだ分、アクセサリーはコストパフォーマンスを狙って使いまわせるようにしているのかもしれません。あ、スタイラスも同じでした。
 Vistaの挙動ですが、新しいCPUとチップセットになって起動が早いです。電源ボタンを押しランプが付いてからデスクトップ画面が描画されるまでの時間は、OmniPassでのログイン時間を含めて1分30秒というところでしょうか。ほとんどVistaを使わないので従来の時間と比較しがたいのですが、この起動時間ではほとんどストレスとも思わないですね。起動直後にワードパッドなどのアプリケーションを立ち上げてももたつく感じはしませんので、ハード的にもソフト的にもかなりよくなっているのではないかと思います。今のところXP化するためのドライバが揃ってないので出来ないということもありますが、このくらいの動作であればVistaのままでも使い続けられるかもしれません。Vistaでは動作しない必須アプリもあるので出来ればXP化したいところではありますが(^^ゞ
 こういった機種を購入するのはかなりのスキモノだろうと思いますので(笑)そこはスルーして、じゃあ旧モデルと買い換えるほどか?といえば、案外買い換えた方がかなりストレスが軽減されて使いやすくなると思います。先のエントリで似て非なるものとしましたが、それはハード的にもソフト的にも言える事で、EeePCAspire oneあたりのクラスのUMPCなら正直大差ないだろうと思いますが、LOOX Uのようなクラスだからこそ、ちょっとした改良点がすごく使い勝手に影響するのではないかと思います。その意味ではまだ気づかない点も含めて、いい形で進化してくれたなと思いますね(^^♪