超漢字V(ブイ)?発売

 私個人的にはずいぶんお世話になっている国産のBTRON仕様OS「超漢字」に新しいバージョンが発売されるということです。

パーソナルメディア、Windows上で動作するTRON OS「超漢字V」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0920/pmedia.htm

 
本家サイトは↓こちら
http://www.chokanji.com/index.html

 最初名前を見たとき、「V」は5の意味だと思っていました、そうであればメジャーバージョンアップであったのですが、今回はメジャーとも言えない微妙な位置にあるバージョンのようです。はっきりとした由来は分からないものの、「VMware」の「V」なのかもしれません。これまで「超漢字」は3・4と使ってきましたし、今回のように「VMWare Player」や「VirtualPC」を利用したWindows上での仮想OSとして使うことは可能でした、というか私も以前に行ってエントリしたことがあります。今回は「VMWare Player」を使用することを前提としていることで、Windowsのプリンタドライバを利用できたりWindowsとの共有フォルダを設定してファイルをやり取りできるというように、Windows上で使うためのかなりのチューンアップが施されていると思います。私が自身で同様の作業をしようとしても、「超漢字4」+「VMWare Player」ではそこまでできませんでしたので、かなりの進歩だと思います。さらにクライアントOSを使用する際のメモリ容量も少なくて使えるように改善されていると一層助かります。価格面でも「超漢字4」が25000円であるのに対して18900円と割安です。私はユーザーですのでさらに安く14700円で購入することも可能です(^^♪
 しかしうがった見方をすれば、とうとうWindowsに屈したか、という複雑な思いもあります。もともと「超漢字」シリーズはマルチブートアプリケーションを利用して1台のPCでWindowsと共存する形で利用されてきていました。独立したOSであるという気概があったわけですが、今回Windowsの1アプリケーションという位置づけになったことで、元来のユーザーにとっては少々苦い思いがあるのではないかと思います。「プロジェクトX」でも取り上げられたことがあるのでその回を見られた方はお分かりでしょうが、TRONの日本での普及を阻んだのがMicrosoftであったわけですから、今回のような関係で扱うことは、出す側も使う側も複雑なのではないかと推察しております。
 とはいえ「超漢字」が多漢字OSとして18万字以上の文字を扱える優れたOSであることは揺らぎません。特に文字入力や検索機能はWindowsなど足元にも及ばないほど豊かなものです。音楽や動画を楽しめるようなOSでは全くありませんが、Windows上で手軽に使えるということで新たな評価の場を得たという可能性もあります。興味のある方はこの機会に使ってみられる事をオススメしたいと思います(^^♪