au秋冬モデル雑感

 発表時にはにわかに盛り上がり、そして急速に冷めていった感のある今回のauの新機種発表、Blog上ではどちらかというと悲観的意見が多いように私は感じていますし、私自身も同様の感想を持たなくもありません。個人的には今回の発表は、普遍的に大衆受けする豪華なラインナップと他社とのサービス格差を無くすためのアピール、という風に写っています。戦略的にはよい方向だと思いますね。ナンバーポータビリティMNP)を目前に控えて、少しでも提供サービスに見劣りがあれば他社にユーザーを持っていかれてしまいますし、逆にサービスが横並びになった時には出来るだけアピール力のある端末群がものをいうに違いありません。日本の、と限る必要は無いかもしれませんが、特に日本の携帯キャリアは端末と料金契約をひとまとめにして提供する形式であり、ユーザーの長期継続契約こそが利益になるとなれば、端末とサービスは表裏一体のものでなければ有機的に機能しないのでしょう。その意味では今回のauの発表は、MNPに対して非常に意欲的であった、という点は、偉そうですが評価されてもいいと思います。もちろん反面少数のコアなユーザー層を二の次にし、サービス面は他社キャリアにやっと追いついたとのそしりを免れないかもしれません。おそらくその代表的なものは1機種としてBluetooth機能を搭載させられなかったことや、WILLCOMが昨年末から爆発的ヒットを業界にもたらしたWindowsMobileOS搭載端末、あるいはハードキーボード内蔵端末を持ってこなかったこと、というところでしょうか。今後のドコモ・ソフトバンク両社はおそらくBluetoothを外すことはなさそうですし、ソフトバンクNOKIA E61などを投入してくる余地は十分ありますので、auが今回その点を省いてしまったことが後日の災いの種にならなければいいな、という心配もしていたりします。長い目で見れば来年以降のモデルで挽回できるのかもしれませんが、そういう楽観的な考えでいられたならば、今回のauはこういった形で発表はしていないと思います。
 さて12種類もの大規模な端末発表はされましたが、みーちー的に魅力を感じたのは「W43H」と「W42SA」ですね。全機種Bluetooth非搭載であるのはどうにもなりませんが、その中でも「W43H」は「W41H」の流れを汲む全部入りのワンセグ携帯、全部入りに弱い私はどうしても引かれてしまいます^^; 「W41H」よりも薄くなったらしいので期待しますが、発表されている画像が如何にもスリムに見えるようなものばかりなので、これは店頭で見てみないと危ないなという気もします(笑) ワンセグ機能も外部メモリへの録画対応やタイムシフトなど向上しています。画面キャプチャが可能なのも結構ポイント高いです。「W42SA」はテンキーがタッチセンサーとなって手書き入力が出来るという点。どういう仕組みでテンキー入力と手書き入力とを切り替えるのか仕組みはよく知りませんが、私は未来的で斬新な使い方だと思います。まあいわゆるタブレットの延長みたいな感もあるのですが、音楽機能の強化やら「絵しゃべりメール」やらというようなさして興味を引かないようなサービスに比べれば、相当ワクワクするものかなと思っています。これは実際に手にとって使ってみたい端末です。他の端末は正直それなりです、ケータイWatchITmediaの1行フレーズも大したことは書いてないですし。EV-DO Rev.Aに対応したのは「W47T」とその同型機の「DRAPE」くらいでしょうか?このあたりももっと宣伝をしてユーザーに広く示すべきだと思いますが、先日HSDPAの導入を発表したドコモや今秋導入予定のソフトバンクに比べるとアピール力がイマイチ低い気がします、もっと推していいと思うのですが。外部メモリもSHARPSONY以外はmicroSDを採用ですね、私はまだ1枚も持っていません^^; なんでも小型化の方向に向かうのはいいと思います、ガンダムF91やビクトリー並に小型化されてスゲーと思いますから。がそれに合わせてまた買いなおさなければならないand古いカードが余ってくるのがチトかなわんですが…^^;
 まあつらつらと書きましたが、機種変したいとすれば「W43H」「W42SA」くらいですが、かなり躊躇しますね。ドコモはそれなりに、ソフトバンクは相当に、次期モデルが気になります。MNPもあるのは分かりますが、目先の事にあまりとらわれずより普遍的な視点で良い製品良いサービスを提供してくれたらな、と思う次第です。エントリなげ〜o(__;)o