CANONから久々に中国語辞書が出た

キヤノンがスライド式キーボードのカラー電子辞書「wordtank Z」シリーズを発売するそうですが、その中に久々に本格的な中国語系辞書がラインナップに加わっておりますね。

キヤノン、スライドキーボード&タッチパネルの電子辞書(PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110202_424346.html

上位モデルの「wordtank Z900」と初級者モデルの「wordtank Z800」の2機種がリリースされます。本家サイトは↓こちら。

wordtank Z800 概要
http://cweb.canon.jp/wordtank/lineup/wordtank/china/z800/index.html
wordtank Z900 概要
http://cweb.canon.jp/wordtank/lineup/wordtank/china/z900/index.html

 コンテンツ的に特筆すべきは、Z900では従来の講談社の中日・日中辞典に加えて小学館の中日・日中辞典も併載、Z800も講談社から小学館に変更され、小学館メインにシフトしている点と、両モデルともに3〜準4級の中国語検定に対応した「キクタン中国語」シリーズや「ゼロから始めて中国語検定準4級に合格する」といった検定対策コンテンツを収録している点。前者などは「中日大辞典」や「現代漢語詞典」といった既存の辞書と串刺し検索など出来れば、かなり充実した検索が出来そうです。「中日大辞典」や「現代漢語詞典」などが新版に差し替えられていないのは賛否両論あるかもしれませんが、それでもコンテンツとしては現状でもっとも中国語学習者のニーズにマッチした内容ではないかと思います。個人的にはZ900には上位モデルですので「キクタン中国語」の2級も収録して欲しかったですね。
 筐体に関しては、かなりスマートフォンを意識しているのではないかという作りこみになっているように感じます。最近の電子辞書は5インチクラスの液晶が主流で大型化の傾向でしたが、今回は4.3インチのタッチパネルカラー液晶に、数字キーの独立を廃止するという一般向けには思い切った配置のスライドキーボードを採用しており、重量も約220gと前モデルの「V923」よりも100g以上軽くなっています。リチウムイオン電池を採用しており動作時間が約127時間とカラー液晶を搭載している中では長持ちする方でしょうね。キーボードは画像を見る限りではゴム製?のようです。私としてはアイソレーションキーボードみたいなのが好みなのですが、打鍵感は気になるところです。
 最近はiPhoneでも手軽に中国語辞書を引けるのでこの手の電子辞書は持ち歩かなくなっていますし、価格的には4万強というところですので今のところ躊躇はしますが、このくらいコンテンツが載ってくるとまた魅力が出てきますね、機会を見つけてオサワリしてみたいです(^^ゞ