アマルフィ観た

 昨日の話ですが、映画「アマルフィ」観てきました。けっこう話題になっているのかなと思っていたのですが、連休最終日でまたレイトショーでもあったからか、300人ほど入るスクリーンで100人いるかどうかという入りでした。
 あまりネタバレしないように感想ですが、謎解きにこりすぎるわけでもなく割と見やすくて面白い映画でした。アマルフィ自体はタイトルにするほどかという位置づけでしたが、美しく描かれていて印象的でしたね。物足りなさを感じたのは、どのキャストにも当てはまりますが、いまいち感情移入できるほど個性を口で語ってくれないこと。天海祐希扮する矢上は娘をさらわれたこともあり終始感情をあらわにしていましたが、織田裕二扮する黒田にしてもハードボイルドなキャラクターなのでどちらかというと態度で示すタイプだと思いますが、表情の豊かさというか笑顔を見せる場面がほとんど無く、織田裕二の元来の魅力を思うと少々残念なところもあります。その他外交官にしても活躍する場面が限られていて、もう少し三枚目な面とかもあればなと思いましたが、その辺は趣向の問題でしょう。あとはストーリー展開が少々犯人達の都合のいいようになりすぎかなという気もし、矢上がいて黒田のようなスペシャリストがいてそれらがちゃんと謎を解きながら進めるという前提で話が進んでいたので、ちょっとでもミスがあればテロは実行できなかったのではないかという流れでした。犯人はある程度観ていれば徐々に見当は付いてきましたね。さらに言えば今思うと過去の織田裕二主演の映画に、実は犯人のヒントがあるかもしれません(笑)
 それでも終始ハラハラする展開は十分観るに値する内容でした。サラ・ブライトマン本人が出演して歌う「Time to say Goodbye」も素晴らしかったです。ローカルしか分からないかもしれませんが、関西テレビでは明け方5時その日の放送が始まる直前に、この歌が流れてきます。劇中感動しながらも、歌を聴いてるともうすぐ夜明けかと思わず錯覚しそうになってしまいました(笑)
 ラストの黒田と矢上のアマルフィでのシーンも、ほろ苦くて好きですね。この続編を期待するとさらに豪華な内容をということになりますので難しいと思いますが、また黒田の活躍を観てみたいですね。その時には欲を言えば、今回は外交官と言うよりアクションに見せ場が偏った感じもしましたので、本来の外交官としての緻密で大胆な外交術をもっと見せて欲しいなと思います(^^♪