いい大人なんだからちゃんとやれよなぁ

 いや私もロクな大人ではないですがw、普段私が請け負っているレポート添削というのは、大学生のものではなく社会人講座のものなので、基本的には仕事を持っている人とか引退して余暇に勉学を修めようとする人、あるいは主婦やダブルスクールの学生などで、それなりに向学心もあって自分にプラスアルファを求めているものだと思います。原則としてレポートというのは調査報告や小論文と言い換えることもできるような内容が求められると考えます、その辺はWikipediaあたりでも定義されている通りです。
 でそんな人たちが提出してくるレポートをけっこう読むのですが、内容的にはなかなかキビシイものがあるわけで、大半はよくて参考書の要約、悪ければ丸写しなんてことも普通にやってこられます。それでもまだ本を読んだなというのは分かりますので、内容によっては通さないこともありませんが、参考書を読んだ上で自分の考えや論述が出来ていなければ、評価はできないということになります。本業をやりながらスキルを高めたいというのはわかるのですが、本業とは違うからといってなおざりに出来るものではないわけで、片手間に学問が修められるのなら誰も苦労はしません。厳しいことを言うかもしれませんが、本業の余暇にこの手の勉強をしているのでしょうから、余暇に満足いかない時間が取れないのであれば、場合によってはそんな勉強はやめておいた方がいいかもしれません。やる気はあっても行動が伴わないというのは誰でもよくあることですが、やると決めた以上はしっかりとやるべきだろうと、自戒もありつつ思います。
 さすがに今回手元に届いたレポートでひどいなと思ったのは、一見すればレポートタイトルと本文とでフォントが違うものがあり、また読んでみるとなにやら講演調な言い回しで明らかに誰かのお話を写したような内容。おかしいなと思って文章の一部をググってみると、案の定ネット上に掲載されている他人のブログや論文にまったく同じ内容の文章がありました。要するにそれらの文章を拾ってはフォントも揃えず規定枚数分集めて貼り付け、タイトルなどは自分で手打ちして、さも自分の文章として送りつけてきていたりしてました。おいおいまったく…という感じであきれましたし、ここまで来ると参考書も読んでいるのかさえ疑わしく、ましてや自分で考えたり調べたりという基本的な作業もロクに出来ていないということになります。当然ながらこうしたレポートはまったく評価するに値しません。
 とりあえずご本人には参考にされたサイトのURLを添えてレポートを返却してあげようと思いますが、ただこうしたネットの情報を軽々しく引いてきて自分のものとする行為はいくらでもありますので、インターネットが限定された人間だけが使えた時代はそれでもバレずに済んだでしょうが、ちょっと調べたら出てくるような情報をレポートに書いてくるな(というかコピペすんな)って感じですね。言ってはいけないでしょうがズルをするにもそれなりに考えてやれと思います(笑) こうした引用元を明らかにしておかない文章の引き方は、悪い言い方をすれば盗作とか剽窃(ひょうせつ)ということになりますので、常識的にやってはいけない事だというのは理解してもらいたいですね。採点する側も忙しいですが、ちゃんと目は通してますのでね…(´・∀・`)オレモガンガッテルンダヨォ〜