WILLCOM D4

 予告があったように本日、WILLCOMからUMPCが発表されましたね。

ウィルコムVista搭載の小型端末「WILLCOM D4」(ケータイWatch
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39438.html

 デザインにせよスペックにせよ、けっこういいデバイスだと思いますね。W-ZERO3を髣髴とさせるものがあって、あの日本初のスマートフォン登場に沸いた頃のような感慨があります。ネックは親指キータッチであるのと、やはりPHSというところでしょうか。スライドキーボードという点は個人的には特に問題があるとは思っていません。HTC Shiftのようにスライドしてチルトアップすれば通常のノートPCと同じようにキーボードが打てるというのであれば、それはそれでいいと思っていますが、D4についてはおそらく両手ではさんで親指でポチポチ打ち込むタイプのようですので、その手のキータッチはイーモンくらいの大きさが限度かなという気がしますし、私がVAIO TypeUXに手を出せなかったのもそこに理由があったりします。フルスペックのモバイルPCだからこそ据え置きして快適なキーボード入力が出来てほしいというのがホンネでしょうか。
 通信速度もHSDPAを体験してしまうとなかなかPHSに戻れるものではありません。また現時点でどうこうという話ではありませんが、日本のケータイ市場がこれからSIMアンロックを視野に入れて動き出そうという時に、W-SIMでどれくらい対抗していけるのかというのも気がかりです。
 ただメモリーカードmicroSDだけというのは、通常のUMPCと比較すればかなりのスペックダウンでしょう、ケータイやPHSと同じように捉えているように思えます。となればD4はUMPC市場で展開すると言うのではなく、あくまでケータイやPHSが展開する市場において投入されることが前提なのかな、とも見受けられますし、「ウルトラモバイル」と称して新しい概念の代物であると社長さんが言うのも分からなくはありません。それならちょっと発想を変えてみれば、W-ZERO3が「Windowsケータイ」と称され出回ったものの実際にはXPアプリケーションはインストールできずがっかりしたユーザーの存在を思えば、今回こそ本当にVistaが動く「Windowsケータイ」として宣伝していける逸品であろうという気がします。加えてPHSとはいえモジュール内蔵から回線契約まで一貫して販売されるモバイルPCというのは初めてだろうと思いますので、戦略次第では面白い存在になってくれるような予感はありますね(^^♪