「薔薇のない花屋」

 最近時間的な問題でなかなか全話見通せるドラマが少ないですが、これは最後まで見ることが出来ました。ぜんぜんまとまってないですが鮮度のあるうちに感想を(笑)
 美桜が目の見えないことを演じるとか突拍子もない設定はドラマならではということで楽しむとして、回を追うごとに色々と謎が解き明かされていくのも楽しめましたし、英治と雫、英治と美桜、お互いに愛し合い思いやる気持ちと言うのは、けっこう伝わっていたかなと思いましたね。もう少しディテールを明確にしてもいいなというところはあります、マスターや舜などは、もっとじっくり描いてもよさそうなものでしたが、若干キャラクターが見えないところがあるように思います。雫が父親のことを告げられてから初めて英治と会う時、二人が出ていった後で、菱田さんが雫の気丈さに反して「ずっと泣き通しだった」と言う場面は、それはそれでなるほどと思うのですが、なんだか雫にとって事実を受け入れるまでの葛藤やそれでも英治を慕うと決めた決意みたいなものが、そのひと言だけではしょられて、あとは英治と雫が元のようにむつまじくいるシーンに重ねて、美桜の手紙が語られるという感じで流れていってしまい、結果美桜視点にすり替わってしまった場面などは、もっと雫の心の動きにこだわって見せてほしかったかな、と思ったりもします。英治が育てたからだと言われればそうかもしれませんが、雫と言えどもそんなにいい子ではないでしょう。子供が子供らしくもがき悩んで答えを出すということも、描いてよかったかなと思います。その点は月9という時間帯でもあるせいか、やはり英治と美桜のラブストーリーが中心とならざるをえない展開なのかな、と感じさせられました。それでも美桜を迎えに言った後の、英治の誕生日会のシーンは、家族愛を感じさせられ泣きが入りましたので、家族愛に弱い私にはいいものを見せてもらったという次第です…つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
 欲を言えば、最後に省吾くんが成長して英治たちに会いに来るシーン(ですよね?)は、ラストシーンとしてみせるべきだったのかな?と思います。できればその話は手前に持ってきて、英治の誕生日会で物語を締めてしまってほしかったかな。いままで他人を許し他人のために愛情を注ぎ、自分を犠牲にしてきた英治が、ようやく目の前にある幸せを遠慮することなく手に入れていい、やっと自分のために涙を流せた、そんな場面がラストにはふさわしかったのではないかと、素人ながら思います。この場面と英治が美桜を迎えに行くシーンで、こしひかり5杯イケましたわ〜(*´∀`)
 つかリアルで出産して以降の竹内結子はタマラン…(*´Д`)/ヽァ/ヽァ