ガンダムダブルオー第22話

 この数回で展開が早いですが、行き着く先が見えず相変わらずの迷走ぶりですね(笑)
 今回の最大の衝撃の一つはトリニティの崩壊、三兄弟のうち二人(名前を覚える間もなく)がサージェスにやられてしまい、ネーナのみになってしまったこと。しかもスローネ1機を奪われてしまったことで、今後地球の三勢力に全てのガンダムそのものに関する情報とヴェーダの存在が知られることにもなるでしょうし、ソレスタルビーイングの立場が悪化するのでしょうね。ネーナを残したのは、今後の番組の人気具合を考慮しての選択なのでしょうね(笑)
 それはおくとしても、トリニティの3機にしても刹那たちの4機にしても、ガンダムが滅ぶべき存在だというのはどうなのでしょうか?今日の話では少なくとも初期の4機のガンダムは正式なGNドライブを積んでおり、ソレスタルビーイングの大業に必要な世界への抑止力となる存在ですから、最後まで滅ぼすべき存在ではないでしょう。先週行動不能に陥ったのはあくまでアレハンドロの指図によるものでしょうから、ヴェーダの意思とは関係ないですしね。ではトリニティはというと、ラグナがジンクスを世界に渡す所まではヴェーダの筋書き通りのようですから、ジンクス部隊がガンダムを襲うことは遅かれ早かれ実行されることです。トリニティの基地の情報まで渡っていたのですから、当然追い詰められることにもなるでしょう。そしてサージェスによるトリニティ潰し。どこまでサージェスが真実を知っているのか分かりませんが、ソレスタルビーイングの監視者(王留美?)がサージェスに実行させたようですし、内部からもトリニティは消える運命にあると考えられていたのでしょうか?アレハンドロも「最後の余興」と称してトリニティをジンクス部隊に襲わせたような台詞がありますが、これはあくまでジンクス部隊による行動を示したでしょうから、サージェスの暗躍とは現時点では直結する指示ではないような気がします。(追記)勘違いでした。アレハンドロが「最後の余興」としたのがサージェスにトリニティ潰しをさせたことですね、ヴェーダにツヴァイのパイロットをサージェスになるよう書き換えさせた事で説明できます。
 もう一つの衝撃はサブタイトルでもある、エクシアトランザムモード。展開としてはアレハンドロの月での失態と、刹那がやられそうになる瞬間と、うまい具合に重なったという都合のよい展開ではありましたが、本家GNドライブの本領発揮ということでかなり熱い展開でしたね〜(^^♪ 他の3機のガンダムにも搭載されているのでしょうか、それともエクシア(とその系列型番にある機体)のみに与えられたものなのでしょうか。なんとなくSEEDの種割れっぽく見えるのですが(笑)
 どうやら3月いっぱいでいったん終了するのはそうらしいので、あと数話で物語は幕引きということになるのですが、まだまだ気になるポイントが多くあります。
 イオリア・シュヘンベルクが狙っている、ガンダムを使った武力介入による戦争根絶という大業、これがイオリアの真の狙いかどうかが分からないのは、まだ本編中にそのことを語る場面が無いので仕方が無いですが、ヴェーダが誰かの手に落ちる可能性や、GNドライブが必ずしも戦争根絶のために使われているかは分からない、という点も考えていたことは分かりましたが、しかしなぜヴェーダ(厳密にはイオリアの冷凍保存遺体)が襲われたそのタイミングで、GNドライブの全性能を開放することになるのでしょうか?ヴェーダが誰かの手に落ちたことでGNドライブとヴェーダを切り離し、GNドライブを所有する者の意思にゆだねるために、GNドライブのすべてを所有者に託したということを言いたいのでしょうが、、これは諸刃の剣、大きな賭けです。ヴェーダ自体が所在を秘密にしているのに、それが明らかにされたとなれば、GNドライブすら悪意の者に渡っている可能性もあるわけですから、そこでGNドライブを開放すればその力を悪に渡すことにもなります。たとえば善悪両勢力が半分ずつ持つかもしれません、その場合はパワーバランスが拮抗し、戦争が続き、あるいは世界が一つにまとまっていくことになるのかもしれません。また悪意を持つ者すべてにGNドライブがわたっていたとすれば、それらが悪意を持って世界を統一するかもしれません。それは恐ろしいことですが、しかし悪意ある統一でも世界は一つになるわけですから、それでもイオリアとしてはかまわないということになるのでしょうか?しかしそれでは今回のようにヴェーダが悪意ある者に襲われたことでGNドライブの運用を所有者にゆだね、悪意ある者とGNドライブとを切り離したような行動とは、あまり合致しないような気がします。今回のGNドライブ開放のタイミングはチトよく分かりませんね。トランザムを発動するという演出に必要だっただけなのでしょうか?
 ヴェーダ自体も、アレハンドロの手に落ちたかに見えていますが、イオリアの遺体を撃ったことによって発動したトラップが、GNドライブ開放だけで終わるのでしょうか?GNドライブの運用=ソレスタルビーイングの活動はその所有者の意思にゆだねられたという事は、ヴェーダは介在しないのと同義になりますから、ヴェーダは存在する必要がなくなることになります。ならば悪意ある者の進入を受けたとなれば、自爆なりして自身の存在を消すのが順当でしょう。次回その手の話があるのかどうか分かりませんが、ヴェーダの行く末が気になります。イオリアのことだからヴェーダのバックアップをどこか(木製近くとか?)にも作っている可能性はあるでしょうが…。
 沙慈・クロスロードの今後もわからなくなってきていますね。ガンダムに相当の怨念を持っているのは間違いないですから、これからどのような行動に出るのかなと思います。ルイスに言われたように夢を追いかけるのか、姉が殺されたことで報道の道を歩むのか。しかし今日の様子を見ていると軍隊に入ってガンダムと戦うとか、地下組織にでも入ってソレスタルビーイングに対抗するか、そんな予感さえします。沙慈の姉さん、最初はサージェスに殺されかけても実は運良く誰かに助けられて、というような別の展開を予想していたのですが、沙慈に与えられる悲劇は予想以上のものとなっています。沙慈にそれほどのものを与えるこの物語は、沙慈に何をさせようとしているのか、沙慈の体験を通じ視聴者に何を伝えようとしているのか、知りたいものです。
 ティエリアにもヴェーダとリンクできるという力があったりして、人間なのかどうかという疑問もあります(リボンズにも同じ疑問が湧きます)し、タイトル名にある「ダブルオー」がどのようなガンダムであるのか。まだまだ疑問は尽きないですが、ほとんどはおそらく次期クールにならなければ明かされないものばかりでしょうね。今クール後半はいい味を出してきているので、この勢いを次期クールにも持ち込んでもらい、しっかりとしたストーリーを展開してほしいですね〜(^^ゞ
 あーなげぇなぁ〜(´O)η ファ〜