イーモバイルの新サービス

 下り最大7.2Mbpsという高速通信サービスの提供というニュースがあり、各所でも賑わっていたりのようですが、私もこの発表は大いに歓迎です。これについては対応端末がUSBタイプのものだけのようですので、それを新規契約or買い増ししなければ恩恵にあずかれないところですが、これ以外にもギガデータプランのように月額3980円とか4980円とかで1GBのデータ通信が最低限保証されるというのは魅力的です。パケット数にして800万パケット以上ですから、下手に動画を楽しんだりするのでなければ十分すぎるくらいのデータ通信プランです、データプランに限ったならSBMのコネクトカードプランなど一瞬で吹っ飛ばされるほどでしょう。
 通信が高速になる反面サービス提供エリアがそれほど拡大しないことも言われていますが、既存のキャリアの通信網にローミングする形を取っていたりすると、つまりは「いいよ」と言ってもらえなければ成り立ちませんし、現状でこれだけ事業を広げてきたイーモバはむしろ頑張ってくれていると言えるのではないかと思います。体力的にはまだまだ未知なところもありそうですので、今回の新しいプランが変に自分の首を絞めるもので無ければいいと思っています。イーモバ自身やPHSは置いても、ドコモがひとまずデータ定額を設定し、auもそろそろ発表というところで出してきた今回の内容、またまたデータ定額の厚い壁に風穴を穿つかどうか、と言えば、なかなか難しいかもしれません。一般的なユーザーはやはり、まずは「電話」を求めるだろうと思います。メールやWebの利用頻度が高くなってきたといっても、基本的には話ができなければ食いついて来ないですし、現状では通信サービスしか受けられないEM・ONE(IPフォンはできますが限定的だということで)を強いて求める普通のユーザーはそういないでしょう。私の周囲は大してコアなモバイラーもおらず、多少興味があっても質問の対象になるのはアドエスSBMのXシリーズです。音声サービスの付いてこないものには非常に淡白というか冷ややかな視線を送っている、あるいは送るまでもなく気にも留めていないかもしれません。
 んでイーモバの今回の発表は歓迎すべきものですが、やはりそれ以上にもっと期待すべきなのは、イーモバから音声サービスにも対応したスマートフォンが本当に発表された時になるのではないかと。イーモバが提供するデバイスは、電話もできます、どんなデータ通信でも定額です、しかも安いです、ということを宣伝できるようになった時こそが、本当に他キャリアにとっても脅威になる可能性があるだろうと思います。今回の発表の中にもそれを示唆するような発言があったようですし、HTC Kaiserのようなイーモバの周波数帯に合う設定を持ったデバイスも存在するようですし、来春に訪れるであろうその時が、私としては非常に待ち遠しいところです。その時にはSBMの▲※◎▽凶%P□野ROといえども追随するのではないでしょうか(笑)
 11月に入って量販店などで初代EM・ONEが19800円(にねん契約)で投売りに近い状態で売られているのが、今回の新プランに合わせた動きなのか、単にEM・ONEαへの移行の意味だけなのか、まったく新しいデバイスを提供するための準備なのか、それは分かりませんが、途中で息切れして倒れてしまわないように、モバイル業界のあばれはっちゃく(昭和風味)として頑張っていただきたいです。