四回忌

 今年もそんな時期になりました。亡父が他界して3年になります。普通は三回忌が終われば七回忌までは大きな法事はないかと思いますが、京都に下宿をしてなかなか実家で過ごせない分、こういう時くらいはなるべく家族顔を合わせて過ごしたいという気持ちがあります。幸い大学の方は諸々行事や事務も一通り済んで時間が取れる状況でしたので、今年は有給を取って帰省することにしました。
 まだ還暦にも満たない年齢で逝ってしまったので、私の記憶の中でも家に残る写真の中でも、まだまだ壮年の若さを見せる面影が色あせませんし、思い出も多々あります。病が発覚した時にはすでに余命幾ばくもなく、家族としては治療に対して当時でき得る最大限の努力をしていたとは分かってはいますが、皆がそれぞれに後悔の念を忘れられずにいることもまた事実です。あれから色々と物事に対する考え方も変化した所があります。人間は万能ではありませんし限界もあるのかもしれませんが、生きたいと願ってもそれが叶わないという場面を見ていると、人生というのは生ある限り全うしたいものだな、といつも思います。もちろん常に緊張感を持たなければならなかったり義務感に縛られなければならない事は無いですし、適度に息抜きしてバカもやればいいのですが、ただ日々を無為に過ごしたり充実感を得られなかったりするのは勿体無いですし、自尊心とか向上心とかはいつも持っていたいです。亡父の分まで懸命に生きる、と格好のいいことまでは言いません、自分がしっかりとした生き方をして、更に自分と関わってくれる周りの人たちにも何か役に立てる事があれば、今はそれに過ぎたるはないという気持ちです。
 ま、たまのしんみりとしたエントリでした(^^ゞ