イー・モバイル、新サービスと「EM・ONE」発表

 巡回してのぞくサイトみなすっかり盛り上がっていますね〜、私も楽しみにしている一人です(^^♪ すでに各所で報じられていますので、ケータイWatchのリンクのみひとまず示しておきます。

デュアルスライド機構のWindows Mobile端末「EM・ONE
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/33270.html

【関連リンク】

イー・モバイル、HSDPAサービスを3月末スタート
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/33265.html

HSDPA対応データ通信カード、4種類ラインナップ
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/33271.html

イー・モバイルに3D表示のポータルサービス
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/33273.html

 大多数の注目は、イー・モバイルの定額データ通信サービスと、新対応端末「EM・ONE」におおよそ集約されるかと思います。当初の提供サービスが下り最大3.6MbpsのHSDPAデータ通信のみで、通話サービスはさらに先になるというのは、新規参入業者としては仕方のないところでしょう。同じく新規参入であるソフトバンクが、今でこそドコモやauと肩を並べてサービス提供できるのは、ひとえにそれまでのボーダフォン(とそれに至るまでの各社事業の成果)のおかげでもあるわけで、イー・モバイルが2005年11月に携帯電話事業者として認可されて1年半ですから、非常に尽力された結果だと思いますし、またその結果は見る人の多くが納得できる物だっただろうと推察します。定額で月額料金5,980円、初期費用は契約継続年数によって変わりますが、最高で95,000円、最安で39,800円とかなり低価格となり、方式は現在ソフトバンクが行っているような「新スーパーボーナス」にも近いものがありますが、ソフトバンクがやるよりも嫌らしさを感じないのはナゼでしょうか(笑) サービスエリアは東京・名古屋・大阪・京都の一部ということで、私にも契約しろと言わんばかりの誘惑です(*´Д`) 更に細かい料金プランの内容はリンク先にお任せしますが、PCとの接続によるデータ通信まで含めて定額と言うのは、WILLCOMPHSサービスでありながらクサビを打とうとして果たしきれていない感の有る第三世代携帯電話のデータ通信における現状を、いよいよ大きく打ち破るパワーを秘めている、と期待させられます。
 対応端末として最も注目されるシャープ製Windows Mobile5.0搭載デバイスEM・ONE」も、「W-ZERO3」および「[es]」・「hTc z」・「X01HT」といった既存Windows Mobile端末を脅かすスペックです。特に同じシャープ製である「W-ZERO3」および「[es]」にどうしても搭載されていないBluetoothが搭載されているのは、W-CDMAPHSという提供通信サービスの違いも1つ起因しているのかと想像もしますが、「EM・ONE」は4.1インチWVGA液晶・ワンセグWi-FiBluetooth・デュアルスライドキーボード・グラフィックアクセラレータNVIDIA GoForce 5500・130万画素カメラ、etc…、と、あらゆる面でハイスペックです。おそらく国内外の他社製端末を研究し新規サービス提供の目玉となるべく飛び出した最強の新生児(あるいは異端児)のようにも思われます。去年の今頃がW-ZERO3の活用法を求めてモバイル界が活気だっていたかと思いますが、先の3GSMも含めるとこのめまぐるしさは空恐ろしいものがあります。こんなに目移りし迷わなければならない時代が来ると予想しえたでしょうか?
 イー・モバイルのサービスと端末は、間違いなく1つの起爆剤になりますね。料金プラン・提供デバイスのスペック・契約年数によって異なる初期投資費用の変動、これらが今後のスタンダードになるのか、他社キャリアの追随を促してサービス競争に火をつけるのか、非常に注目されるところです。
 以下は単純に感想になるのですが、「EM・ONE」、非常によくできたデバイスですが、幅が約14cmあるとのことで、W-ZERO3よりも更に約1cm広くなっています。個人的には両手持ちでの親指キーボード入力はもうしんどいだろうな、という感覚があります。あとはSIMカード方式ではなさそう?ですね。もしそうだとすればMOVAPDC端末、WILLCOMの中でもWX310KといったW-SIM非対応な端末と同じように、端末自体に電話番号等を仕込む形になりますので、SIMカードの入れ替えで異なるデバイスを使い分けるようなこととは無縁になり、その点はチトこの時期には合わない感も無きにしも非ずです。それに契約解除後もフルスペックをそのまま利用できるのか、というのも気になります。スペック的には申し分ない「EM・ONE」ですので、サービスとの連携、ユーザーのニーズとの連動、そういったサービス開始後の動向がどうなるのか、というのもかなり気になっています。
 それとソフトバンクユーザーとしても気になるのはコネクトカードとの競合ですね。ソフトバンクが今回のイー・モバイルのサービスに対して何らかの対抗策を打ってくるのではないか?というのは案外多くの方が容易に想像されるのではないかと思いますが、むしろソフトバンクが社名変更後も頑としてコネクトカードプランと「C01SI」の発売を表に出してこなかったのは、イー・モバイルが動くのを実は待っていた、という可能性も想像されます。なにせゴールド・ブルー・オレンジ各プランは既存キャリアのパクリとも取れるような(遠慮気味に言いますが^^;)もので、あと出しじゃんけんで勝つのが専売特許みたいなソフトバンクにとっては、データ通信に関してもイー・モバイルよりも先に構想を発表するのはきっと避けるつもりでいたのではないでしょうか。例のごとく24時間以内に対抗、とはいかないかもしれませんが、場合によっては近い将来、既存ボダコネ契約者にも棚ボタが舞い込んで来るという旨みも期待できるかもしれません、あくまで予想ですが。
 ともかくいろんな期待と不安の中でイー・モバイルがどのような船出をしどんな港に辿り着くことになるのか、大いに注目されるところですね〜(^^♪ そして我々モバイラーの行き着く先はデジーマヽ(゜▽、゜)ノ!!、と…( ゜д゜ )
(追記)
 shamilさんにご指摘いただきました(ありがとうございます!)、データカード「D01NE」はSIMカードスロットを有しており、また「EM・ONE」もケータイWatchの画像更新で、SIMカードスロットがある事が確認されました^^