携帯端末のSIMフリー化

 kzouさんとこで拝見、総務省が以前よりも積極的にSIMフリー化への動きを見せているそうです。

携帯の“カギ”解除 市場活性化へ検討 総務省
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070121/itt070121001.htm

 歓迎すべきことではありますが、記事の中に書かれているように端末の高額化や端末販売量の低下につながるというのも理解できます。それ以外にも既存の通信網に依存する問題もあるでしょうね。SIMフリー化がなされた場合、さしあたり即時に対応できるのは、W-CDMAなネットワークを有するドコモとソフトバンクでしょう。逆に困るのはCDMAauPHSWILLCOMということでしょうね。利用方法に関して言えば特に海外で携帯を使用したり、SIMカードの交換でいろんな端末を使いたいという人でなければ、自分が一番使い勝手が良いと思うキャリアを契約すればいいですから、必ずしもauWILLCOMが大きく不利な状況になるとは言えないでしょうが、好みのキャリアで契約し端末を自由に変える、というのが楽しみなことだという考えが一般に浸透していった場合、徐々に融通の利くネットワークを持つキャリアにシフトするユーザーが増えていくという可能性も否めないでしょうね。
 またW-CDMAネットワークを有する2社間で競争があるとすれば、プランの問題です。ソフトバンクが月額980円のホワイトプランを発表しており、料金的には見た目のインパクトで各キャリアの既存プランのどれよりも有力で内容も明確なもの(厳密には無料通話分等計算によっては各人によってメリットは異なると思いますが)があり、それに対抗できるプランがない場合、ソフトバンクが大勝ちする未来もあるかもしれません。もちろんこれは仮の話ですが、SIMフリー化が料金プラン面に対しても大きな影響があることも間違いないだろうと思います。場合によってはその時こそ、3Gプリペイドのようなサービスが誕生するのかもしれませんね〜(^^ゞ