しかしauの発表ですが

 帰宅してじっくり各端末の情報を見ていますが、今回10機種中6機種、東芝が2機種・シャープ・三洋・カシオ・京セラが各1機種と名立たるメーカーがワンセグ搭載端末を出すということで、ワンセグ比重が相当に高くなっているのが目立つのはもちろんなのですが、ともすればワンセグ非搭載端末にはかなり苦しい展開になっているように思います。特に5年ぶりに復帰したパナソニックの「W51P」などは、ワンセグがないこともさりながら、FeliCa対応なのに新サービスの「auケータイクーポン」には未対応、Javaも搭載してないとなると、正直見劣りしてしまいますね。もちろん私もJ-Phone時代にはPを愛用していましたので、Pのいい所があることも感じていますが、今回のようにワンセグVGA液晶、音楽機能といったAV関係の充実という風潮の渦中にあっては、長所をなかなか認めてもらえないようにも思います。当然AV機能が充実していると言うことは、見た目に目立たせることができることで、店頭での商品展開がやりやすいと言うことにも繋がるのではないかと考えてます。
 どのキャリアも大きな独自変革ということではなく、一様に進化を遂げているだろうと思います。通話とメールをベースに、カメラが付き、Felicaが付き、PCサイトビューア乃至フルブラウザが付き、ワンセグが付き、VGA液晶が付き…、というおおまかな流れを振り返ってみると、日本の携帯電話の発展はいわゆる海外のスマートフォンに比べると、ソフトウェア関連も含めてかなり独特の進化を遂げているな〜、と改めて思わされます。しかし仮にSIMカードや通信網という課題をあえて横に置いた場合、日本の携帯端末をぽいっと海外に投げ出して使おうとしてみると、どこまでその機能をいかすことができるのか。カメラや液晶はサービスに関わらずハード的機能ですのでクリアできるとして、Felicaワンセグなどは海外でも近い技術はあるように思いますが、簡単に互換できる状態ではないだろうと想像します。PCサイトビューアやフルブラウザは使えそうな感じですが、使い勝手の面でどこまで利便性があるのかも気になる所です。また上に上げていませんがGPS機能のある端末でも、基本的にはキャリアのサービス提供範囲内で機能するもので、端末が独自にGPSレシーバーを搭載して活用できるという仕様でもありません。通信網の課題を横においては見たものの、日本の携帯は、日本にあって、そして日本のキャリアに依存して、ようやく機能するのだろうな、と改めて感じさせられます。
 もちろんそうはいいながらも、私個人も( ゜∀゜)o彡゜わんせぐ!とか好きですので、日本の携帯電話の発展は非常に楽しみにしているわけですが、今回の発表を見るに、日本にあってはとても楽しみな展開が期待される一方で、W-ZERO3シリーズや「htc z」「X01HT」といったHTC製端末、「E61」のようなNokia端末を代表とするスマートフォンが推し進められつつあるこのご時勢で、auがいまだ所謂スマートフォンをリリースしないことや、「日本的」な端末に心躍らせていることに、私自身に対する内省も含めて幾分一歩後ろから見てしまっていたりします。果たしてこうした想いは今後どのように変わっていくものなのか、自分自身興味深いですし、各キャリアが動きを見せるたびにいろんな反応ができることに、いつも幸せを感じていたいな、とも思っています。うだうだ書いていますが、単純にガジェット好きな1モバイラーの戯言って感じですね…(^^ゞ