スーパーボーナス、9月より始まる

 コメント欄からりおさんより情報をいただきました(ありがとうございます!)。ボーダフォンが、9月から「スーパーボーナス」と銘打って、新しいサービスを展開するそうです。

ボーダフォンが携帯電話販売の新たな事業モデルを9月から開始
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060831/246949/

 リンク先に画像も掲載されております、以前から非公式に行われていた「特別ハッピーボーナス」が正式に「スーパーボーナス」として始まるのですね。瞬時には分かりにくいサービス内容ですが、とりあえず新規契約・機種変更ともに端末代が最大1万円OFF or 1万円キャッシュバック(0円端末選択時これが適用されるみたい)となり、新契約ならさっそく基本使用料が2ヶ月無料、ハッピーボーナス既契約でも契約期間が引き継がれるらしい(ここは私は意味不明)。また新規・機種変ともに最初の2ヶ月はパケットし放題(おそらくデュアルパケット定額契約は3ヶ月目から適用される見込み)と、まずは最初から何でも割り引いてしまおうというスタイルですね。
 問題はここからで、「スーパーボーナス」を契約した場合、まず端末代は「割賦価格」(かっぷかかく)が適用されるというのですが、これは前述の端末代が最大1万円OFF or 1万円キャッシュバックの適用があってのことだと思われるのですが、さらに加えて「スーパーボーナス特別割引額」が適用されます。これは今までのように端末によって価格がでこぼこになるのではなく、事前に新規契約か機種変かによって、さらにその中でも端末をA・B2つのグループに分け、4つのカテゴリ(現時点での予定)に分けられて、端末価格が決まるようです(価格設定はリンク先を参照)。ちょっとシミュレートしていますと、まだ情報が不足しているので必ずこういう計算になるわけではありません、間違いがあればご指摘いただければと思いますが、例えばAグループの「905SH」は1ヶ月あたりの割引額は2280円です、ですので24ヶ月分なら54720円ということになります。一応新規契約時の価格とみなしておきましょう。これと前述の最大1万円OFFなど初期の端末割引額とどう絡んでくるのかまだ良く分かりませんが、計算が面倒なのでここではひとまず置き、結果この54720円が契約時にユーザーにのっかかってきます。
 ただし契約を継続している限りこの「スーパーボーナス特別割引額」が適用された端末代の割賦義務は事実上無く、ボーダフォンソフトバンク)が肩代わりしてくれるということになるようです(ね?)。で最初の2ヶ月は基本使用料が無料になりますので、実際の割賦義務は3ヶ月目から発生します。したがって無料期間2ヶ月+割賦期間24ヶ月の合計26ヶ月を契約し続ければ、54720円の端末代は支払うことはなく( ゚Д゚)ウマーということらしいです(ね?)。ただし途中で解約した場合は、24ヶ月(期間は26ヶ月)の残月に対して割賦義務が発生しますので、仮に12ヶ月で解約(実質10ヶ月使用)した場合、1ヶ月あたり2280円として、残月は14ヶ月分(実質期間は26ヶ月なのでね)ですので31920円が、ユーザーの肩にのしかかってきます(ね?)。これが割賦義務として月々の支払いに加わります、というかこの時点では契約を切っているはずですので、端末代の残りをローンで払っているだけのような形になります。最初はかなり甘い言葉で誘ってきていますが、実はこういうからくりがある、というわけです(ね?)。「ハッピーボーナス」であれば、仮に端末代が0円だとして、2年後のハッピーボーナス解除料無料月以外であればどの時点でも1万円の手数料がかかるものの、それ以上の請求はありません。こうなると「スーパーボーナス」がユーザーに求めるものがどういうものであるのか、契約する際にはかなり慎重に見極める必要がありますね。最初の段階で「2年使えばいいじゃん!」と思っていても、どうしても解約せざるを得ない場合があります。そうした場合「ハッピーボーナス」であれば1万円でしたが、「スーパーボーナス」だと残月に対して x2280円がかかってきます。
 いくつか疑問点もあります。「スーパーボーナス」が開始された場合「ハッピーボーナス」はサービスとして維持されるのか?つまり「スーパーボーナス」と「ハッピーボーナス」は同時提供されてユーザーが契約時に選択できる余地があるのか?ということです。「スーパーボーナス」が開始された時点で「ハッピーボーナス」が消滅すれば、その時点から事実上ボーダフォンの契約は原則「スーパーボーナス」でしか契約できないことになります、「スーパーボーナス」未選択ならいきなり端末代がのしかかってくる可能性が高いですし、しかも「スーパーボーナス特別割引額」が適用されない相当高額な価格で。また「ハッピーボーナス」だと定期的に基本使用量無料の期間が来るのですが、「スーパーボーナス」では最初の2ヶ月が無料とのみ明言されており、12ヵ月後にも無料期間が来るのかはまだ不明です。それと上で意味不明と言った「ハッピーボーナス」の期間を引き継げるというのは、引き継いだ分割賦期間を短縮できるということなのでしょうか?
 3GとPDCでは、「スーパーボーナス」開始時期や「スーパーボーナス特別割引額」が異なります。噂では3Gは明日9月1日にも始まるかもしれないともささやかれていますが、リンク先の画像を見る限りでは9月初旬とあるようです。相当からくりのあるサービスですが、これをユーザーにどのように宣伝し、如何にメリットのあるように説明して販売するのか、なかなか興味はそそられますね。それにこの販売方法はリンク先にも書かれているように、確かにこれまでのインセンティブの概念に一石を投じる方法かもしれません。しかしある意味ではインセの仕組みをうまく利用した狡猾な契約方法でもあります。海外で端末代が高いのは、機能的・デザイン的に気に入ったものであったりキャリアが選択できたりと、いろんな意味で高い端末代を納得して支払うわけですが、「スーパーボーナス」では初めは安いですといって売っておきながら、中途で解約すればそこで残りの端末代を支払わなければならなくなります。理屈が飲み込めていない人には青天の霹靂、ということにもなりかねません。もちろんユーザーが正規の料金をきちんと納めるのは当然の事なのですが、その点ボーダフォンソフトバンク)側も誠意を持ってセールスしていかなければ、ユーザーからの理解を得るのは容易なことではないでしょうね。
 という感じでしょうかね。また詳細な情報も出てくるでしょうから駄エントリになる可能性もありますが…^^;
(細部を直しながらエントリしておりますので、時々更新してご覧下さいo(__;)o)