おはようございます

 明日は通信教育部の授業を、午前中3時間ぶっ通しでやります。こういう形態の授業をするのは初めてなので、どのように進めたらいいのか思案のしどころであれこれ悩みますが、とりあえずやることはやっておきたいので、今日は1日資料やら辞書やらと大格闘します(^^ゞ

 ちなみに内容は、宋の詩人、蘇軾の詩を読みます。少し漢詩をかじった方ならまず知らない人はいないという超有名人、豚の角煮の異名で知られる「東坡肉」(トンポーロウ)は彼の考案した食べ物であり、東坡は彼の号であります。

 ついでで紹介しておきますが、最近は電脳化が進み、Web上で詩人の詩集が読めたり、それを落としてPCやPDAで閲覧して楽しむということができるようになりました、まあPDAでは文字コードを対応させるためフォントの設定が必要ですし、蘇軾には2,000首以上の詩があり、テキストデータも数MBに達するため単に表示させるだけでもフリーズする可能性があります。とはいえそうした作業が進むと、詩人の作品の語彙検索なども容易に行えるようになってきます。広島大学では蘇軾と彼の父蘇洵の詩が逐次検索できるようになっています。

蘇洵蘇軾詩検索(広島大学中文HP)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/cbn/sushi.htm

 あくまでJIS第1第2水準の範囲のみの漢字が対象ですので、検索不可能な文字ももちろんありえますが、ちょっと用例を調べるには便利だと思います。用例を調べるというのは、何せ彼らの詩は1000年近く前の人の言葉で書かれていますので、辞書に載ってない言葉もよくあり、それだけ見てても分からないことが多く、そういう場合は同じ人物が同じ言葉をどんな文脈で使っているのかを調べることで、その言葉の使い方が分かる場合があります。その人物の使い方だけでは分からないというときは、同時代の他の詩人の作品からその用例を調べたりもしなければなりません。地道な作業ですが、こればかりはなかなか近道がないので仕方ありません。上記のような検索サイトは、そうした作業を少しでも楽にしてくれるツールとして活用できます(^^♪